リサイクル着物でもお下がりの着物でも、サイズや紋などを手直ししたい場合がありますよね。
天陽でもちょくちょくそのようなお問い合わせをいただきます。
しかし、着物のお直しにはいろいろなリスクを伴う場合があります。
「じゃあ、どんなものがどこまでお直しできるのかしら?」という疑問が当然涌いてきますね。
このコーナーではそんな疑問にお答えするお話をして行こうと思います。
もう着なくなってしまったあなたの大事なお着物を
待っていらっしゃる方がいます…
天陽のきもの買い取りをご利用ください。
着物買い取りの流れはこちら
きもの買い取り希望のかたは フリーダイヤル 0120-33-5679
「留袖や訪問着、色無地などの家紋の入った着物をリサイクルで買いたいけれど、紋が違うので入れなおしたい・・・」というご希望は良くあることだと思います。
しかし、家紋の入れ替えにはリスクを伴う場合がありますのでちょっと注意が必要です。
縫い紋の着物の場合は簡単に縫い直すことができますが、染め紋の場合は一度入っている紋を抜く必要があります。この場合強い薬剤が使われますので薄い生地や古い生地などは堪えられない場合があります。ぜひプロにご相談の上ご決断なさったほうがよろしいかと存じます。
また、黒留袖や喪服のような黒地の着物の場合には「貼り付け紋」という手法があります。
一般の貸衣装などで行う「貼り紋」とは異なり、地の色も着物の色に近い物を選び、紋の周りをきっちりと着物に縫い付け、また背縫いの縫込みにも着物と同じように縫いこむのでちょっと見にはほとんど分からないように仕上がります。そのため、「貼り付け紋」には少々お金も掛かります。(ただ、丸の付いた紋でないと綺麗には仕上がりませんのでご注意ください)
家紋に対する考え方は地方によって本当にさまざまです。
ご実家であつらえてくださったものにはご実家の紋、婚家で買っていただいたものには婚家の紋が入るというのが一般的な考え方ですが、西日本では女性は女紋を使うのが常識という地方もありますし、北日本のある地方では結婚時にすべて婚家の紋に入れ替えるという風習のある地方もあるようです。(このような場合離婚したらいったいどうなるんでしょうね?それとも離婚防止策??)
しかしお母様やお婆様などのお下がりの着物をいただけば、お母様のご実家の紋やお婆様のご実家の紋が入った着物を着ることもあるのですから、考えようによっては女性の場合二つや三つの紋を使っていてもOKかもしれません。
お住まいの地域の風習にお詳しい方にご相談になってから考えるというのも一つの手だと思いますよ。
結婚式などでご親戚から「あら、お宅の紋、これだったかしら?」などと指摘された場合は「母の実家の紋なんです~♪」などとさらりとかわすのはいかがでしょうか?
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「コートや羽織の裄や丈が出ませんか?」というお問い合わせも本当によくいただきます。
特に羽織は昔大流行したときのものなど、裄や丈が短めのことが多いです。
縫込みが十分にあれば物理的に裄出しや丈出しは可能なのですが、ご注意いただきたい点がいくつかございます。
一つめは、コートなどはミシンで縫製している場合が多いので、解いたときにミシンの針跡が生地についていて長さを出した場合にその針跡が見えてしまう場合が多いということです。これを避けるためには生地の地直しをしなくてはなりませんので、こちらにも別途費用がかかることになります。
二つめは、裏地の問題です。特に丈を長くしたい場合、表地がたくさん縫いこんであったとしても、裏地がぎりぎりではその裏地が使えないということになってしまいます。その場合は別の裏地を用意する必要がありますので、そこにまた別途費用がかかってきます。
このように、羽織・コートの裄出し、丈出しには思ったより縫い賃以外の費用がかかるものです。また、アンティーク品の場合生地自体が繊細な状態になっているものもありますから、そのような場合は縫い直しすら不可能ということも考慮に入れておかなければなりません。
思い入れの深い大事なお品や、なんとしてもお召しになりたい上等なお品の場合は一考の余地があると存じますが、普通にリサイクル品をお求めになる場合はご自分に合ったサイズの羽織・コートをお探しになるほうが得策かと存じます。
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