昭和初期、京都の書家 橋本関雪 に揮毫して頂いた「天陽」の文字が含まれた書です。
「一陽来天地春(一陽来たりて天地春)」は「四書五経」の一つ『易経』にある「一陽来復するは、すなわち天運の自然なり」から転じた言葉でしょうか。一端冬となって陰の気が満ちた天地に再び陽の気が満ちて春となる様子を表していると思われます。これから物事が全て上昇気流に乗るという大変おめでたい言葉です。
明治35年先々代が京都で染色図案家として「天陽」を名乗ったとき、この言葉に表されるような心で仕事をしていくことを志したものと思われます。
現在も「お客様の心に天の陽の光のように満足を届けたい」という気持ちは変わらず天陽の商売の精神に生き続けているのです。
100有余年の歴史に培われた天陽の伝統の精神で今日もお客様に真心をこめてお世話をさせていただきます。