クリスマスが過ぎると世間は一気にお正月に向かって勢いづいていくように思われます。

スーパーなども一夜にしてクリスマスの飾り付けからお正月向けに変わります。
25日の夜はきっと皆さん大変なのでしょうね。

さて、落語の方で年末の風物詩といいますと、「掛取り」です。

現代では日常の物はほとんど現金払い、あるいはクレジットカードですので
年末に一時に支払が集中するというようなことはありませんが、
江戸時代にはさまざまな物が「掛売り」で買うことができました。

お米をはじめとして、煮炊きをするための薪などの生活必需品、お酒、
その上毎月払っておけばいいのに家賃まで溜め込んでいたりして・・・

そのつど払えない人が溜めてしまったらもう払えるわけがありません。
おかみさんにお尻をたたかれて金策に走りますが、
返せるあてのない人に気持ちよく貸してくれる人はいません。

そこでやってくる掛取りをどうやって撃退するか、
あの手この手の珍アイディアをひねり出す、それが色々な落語になっています。

忙しい年末ですが、たまには大掃除の手をちょっと休めて
寄席や落語会に出かけ江戸時代の年末に触れてみませんか?
もちろんきものでお洒落して♪

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