きものデビュー5…晴れ姿成人式!
今年晴れて成人式をお迎えになるお嬢様、おめでとうございます!
きものデビューの一大イベントといえば、なんと言っても成人式ですね!
おそらく現代の娘さんがはじめて本振袖を着る機会は圧倒的に成人式でしょう。
振袖といえばなんといってもあの長くて大きくてきれいなお袖。
きものデビューの女の子たちにはこれがまた泣きどころなんです・・・(T▽T)
浴衣や小紋ですでにきものデビューを果たしたからといって安心してはいけません。
あのながぁ~い振袖を優雅に着こなすにはいろいろなコツがいるのです。
お家にお母様やお婆様、きものにお詳しい方がいらっしゃる場合はラッキーですが、そうでない場合は必ず事前に必要なものが全てそろっているかを確認しましょう。
振袖、帯、長襦袢、帯揚げ〆は言うに及ばず、美容院で言われた着付け用の下着や小物はみなそろっていますか?
長襦袢に半襟はつけてありますか?
草履、バッグなど持ち物はそろっていますか?
予備の足袋はありますか?
髪飾りなどを使う場合は行方不明になっていませんか?
今回がおろしたてになるお草履ならきっと足が痛くなります。お部屋の中で少し足慣らしをしたり、鼻緒の付け根を引っ張って少し緩めたりしておくと良いかもしれません。
足袋を履く前に初めから足の第2指に絆創膏を貼っておくと良いかもしれませんね。たいてい第2指の関節の骨に当たって靴擦れができたりします。予備の絆創膏もバッグに忍ばせていってください。
まったくのきものデビューさんの場合、裾除けだけでも撒きつけて内股で歩く練習ぐらいしておいてもバチは当たらないかも・・・
美容院できれいに着付けていただいて、ヘアーもばっちり決まったうつくしいあなた。親御さんも彼氏もうっとりですね!
さて、本番はこれからです。この美しい姿をずっと保っていなくてはなりません。
普段なら何にも考えずにしているすべてのことを、今日あなたは隅々まで気を配りながら行わなくてはならないのです。
車に乗り込むときは、両方のお袖を体の前に交差させて引きずったりはさんだりしないように保護しながら、右の手で軽くきものの上前の褄を取って持ち上げながらお尻の方からそろそろと乗り込みます。
せっかくのヘアスタイルが入り口の上部にぶつかったり引っかかったりして崩れないようにくれぐれもご注意ください。
お尻を浅く座席にかけたら、両方の足を車内に入れながら体を回し前を向きます。このときお袖と着物の裾に十分注意を払ってくださいね。くれぐれも走るタクシーのドアの外に吹流しのような振袖がはためいているなどということが起こってはなりません。
せっかくの帯結びがぺちゃんこになりますから、絶対にいすの背もたれに寄りかってはいけません。
下車のときも同様に十分に注意しながら足から先に外へ出します。
電車に乗るときはまた注意が必要です。
駅の階段、段差などで裾やお袖をすらないように、また、人とすれ違うときに靴などを触らせないように
大手を振って肩で風切るような歩き方は避けましょう。
足取りは必ず内股気味で。大股でのし歩く様なことをしてはいけません。見苦しいだけではなくて着崩れの原因にもなります。
腕をむき出しにしてつり革にぶら下がるのも恥ずかしいことです。棒のほうにすがらせてもらいましょうね。
会場でも、階段や段差には同様に気をつけましょう。
車のときと同じく椅子の背に寄りかからないようにしましょう。
座るときはお袖はおひざの上で交差させて床に引きずらないように気をつけて。
さて、誰でも一番緊張するのがトイレ。
トイレ対策として洗濯ばさみを3つ持っていくことをおすすめいたします。
長いお袖は三つ折にして洗濯ばさみではさんで、引きずらないですむようにガード。
着物の裾はそっと持ち上げて帯の上部に挟んで二つ重ねてもう一つの洗濯ばさみで留めておきましょう。あとはたまねぎの皮のように一枚ずつ長襦袢、裾よけ、と上に持ち上げればOK!
ちなみにパンティーはローライズをはいて行った方が「作業」がしやすいこと請け合い。
もちろん「作業」が済んだら洗濯ばさみは回収してくださいよ。
手を洗うときはお友達と助け合いましょう。後ろからお袖を持ってもらって水に濡れないようにすると安心ですよ。もし一人でトイレに行ったときは袖の洗濯ばさみは手を洗った後に回収しましょう。袖口も少しめくると良いですよ。
それ以外にも当日は女の子同士、お互いに助け合うことが安心の秘訣です。
着付け紐が見えていないか、帯締めがほどけ掛かっていないか、帯結びがぺちゃんこになっていないか、背中にしわがよっていないか、いろいろお互いに確認しあいましょう。
そのほかにも、2次会でお食事をするときは食べこぼしに注意!!大きめハンカチは必需品です。
脱いだ着物は2時間ぐらいハンガーにかけて湿気を飛ばした後、たたんでしまいましょう。
長く掛けすぎると着物がたるむ原因になりますので手早く処理しましょう。
そのとき、裾や袖口、袂、衿など汚れがつきやすい場所を点検します。
裾はほこりが付いていたりしますから、乾いたタオルなどで軽く払いましょう。
もし、食べこぼしやメークが付いたりしている場合は早めにお手入れに出しましょう。
そのとき、何の汚れが付いたかを伝えられると良いですね。
いろいろと大変そうですが、きっと大事なあなたの思い出の一ページになるはずです。押さえどころをきちっと押さえて、楽しい一日をお過ごしください!
もう着なくなってしまったあなたの大事なお着物を
待っていらっしゃる方がいます…
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